

鉱山がもたらした繁栄。そして鉱毒公害から衰退までを真摯に後世に伝えるため、足尾町(現日光市)は2005年から足尾銅山の世界遺産登録をめざしてた活動している。一方、鉱山施設は閉山から風雨にさらされ、老朽化した施設の解体も始まっている。鉱山法により古河機械金属(旧古河鉱業)は公害防止や修繕費用に年間15億もの経費を掛けているそうだ。それでも未だに土壌汚染を除去できてはいない。繁栄のため、役に立つ鉱山の最後が負の遺産になった。福島原発と根本は違えど人は同じ事を繰り返す。トロッコ列車から見えるのは美しい渓谷だけではないのだ。未来に何を残すのか。足尾銅山はいまだに終わらない。
2011年11月 通洞選鉱所
- 関連記事
-
- あかがねの鉄路(秋) (2011/11/28)
- あかがねの鉄路(秋) (2011/11/27)
- あかがねの鉄路(秋) (2011/11/26)


