【鉄琴線】鉄路の情景OneShot!

今日も何処かで。ガッタン、ゴットン・・

サヨナラ貨物


かつて地方鉄も物流の要でもあった。宅配便に万歳した国鉄が小口手荷物を止めてしまい、さらに合理化を進め貨物扱い駅を縮小してしまったのが1984(昭和59年)のこと。これで自社線から先の国鉄が荷を運んでくれなくなり、地方鉄道も荷物を扱えなくなった。少なからず収益が減少し、経済力が弱まった地方鉄道もあった出来事です。羽陽曲折30年近い歳月が過ぎ、国鉄も分割民営化と劇的な変化を遂げ現在に至ります。そしてこのダイヤ改正で貨物扱いを終了する岳南鉄道。貨物専業のような地方鉄道が、平成の世まで生きながらえたのは、東海工業地域にあって幹線主要駅からの分岐線と条件が良かったからでしょう。それでも大企業の合理化は小口顧客の要望を切り捨てていきます。収益性を求める企業にとって、それは悪ではなく、むしろ生き延びるための手段。JR貨物でさえ安泰ではないのです。そんなJR貨物の事業方針から、吉原駅の貨物扱いが本日で廃止になります。これを受けて岳南鉄道の貨物輸送も本日で終了となりました。収益の大半を失った鉄道線が存続できる可能性は僅かです。それは史実を見ても明らかなこと。喜ばしいことではないが"歴史は繰り返す"ということでしょうか。
2007年6月 岳南原田駅

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