

のほほんと春。小湊鉄道が上総牛久以南を一閉塞にしたのは98年のこと。利用者減少対策の合理化でした。それまでは里見駅で列車の交換があり、由緒正しいローカル線の情景がありました。無人駅となっても木造ラッチのある里見駅や鶴舞駅は、地方鉄道が尊まれ繁栄した面影を残しています。列車が止まって、お客さんが乗り降りする場所。人と列車を繫ぐ場所。毎日のように意識しない利用する駅。では、駅が駅である理由は何でしょうか。駅の正字は驛。駅の語源は馬と睪とを併せ、宿場や厩で馬を乗り換える場所を意味することから、鉄道の停車場を表すようになったそうです。交通の中継地であり、人々が行き交う交流分岐点。昔から人それぞれのドラマがあるところ。物語が始まり終わる。そう考えると駅はとても素敵な場所なんですね。
2012年4月 小湊鉄道 月崎駅
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