【鉄琴線】鉄路の情景OneShot!

今日も何処かで。ガッタン、ゴットン・・

雪国の運転手-誇りと訪れる日


上越国境越の電気機関車が配属された水上機関区は、日本有数の豪雪地帯を貫く上越線の要だった。貨物列車、優等列車が例外なく停車し、補機の増解結が24時間行われていた。そんな緊張感漂う機関区でも、見学の申し出はいつも快諾してくれた。連続する勾配、重量級貨物列車の扱い、特に冬季の保守運用の厳しさを話して頂いた。ある時、引き出された機関車で写真を撮る機関士の方たちの会話が耳に入った。「もっと笑わないと駄目だよ」その言葉とは違い、誰もが涙ぐんでいた。「今日で定年、引退なんだよ」案内して頂いた職員の目も涙で滲んでいた。「無事故で引退が鉄道員の誇りなんだ。だから幸せなのさ。」機関士の言葉が今でも心に残る。
1979年1月 水上機関区 PENTAX K2 SMC P50mm f1.4 Try-X

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